「デジタル岡山大百科」の電子図書館サービス

外部とのインターフェースを含めて、しっかりとしたトータルコンセプトで構築されているサービスです。このような機関の成果を広く展開することにより、日本全体の電子図書館サービスが発展していけると思う。

情報管理のメカニズム
「デジタル岡山大百科」全体の情報管理は,メタデータ(目録,索引に相当するもの)によって行われる。キーワードのみならず,地図や年表からアクセスできるのも,メタデータに緯度経度や時代に対応する項目があるためである。メタデータの形式は,国際標準規格のISO規格とJIS規格に採用されているDublin Core形式である。Dublin Coreは,15 項目程度の要素で構成されており,初心者でも容易に入力できるように,単純な要素構成である。メタデータ入力に関するガイドラインによって共通理解を図り,コンテンツ提供した県民自身によるWebでのメタデータ登録も可能としている。岡山県庁行政コンテンツのメタデータも,ガイドラインに沿って,Web ページの作成担当者に直接登録してもらっている。
ところで,Webでの検索は,Google,Yahoo等のWeb検索エンジンに任せれば十分ではないかとのご意見があるが,Web検索エンジンには次の3つの問題がある。??タイトル、主題、作成者等の項目別検索が不可能である。??Web公開されたデータベースの個別データを検索対象としない。??家庭や学校での閲覧に相応しくない内容のページも検索対象としている。一方,「デジタル岡山大百科」では,??メタデータ管理によって項目別検索を可能とし,??データベース連携を行い,??選択的収集した品質の高い情報を検索対象としている。