「団塊」退職に備え、熟練の技DB化ソフト開発 経産省

団塊の世代が持っているノウハウは中小企業の熟練工の技術だけでなく、図書館を支える司書の知識なども同じ。その人が退職することにより、長年蓄積した知識も一緒に失われて、組織には残らない。人が持っている暗黙知形式知化して、ナレッジベースとして残していくことが重要。ナレッジデータベースの必要性が言われるようになって久しいが、これらの人の知識が失わなわれないうちに、知識を組織に残していく仕組みの構築が喫緊の課題になっていると思う。

企業に勤める団塊の世代が07年から大量に退職するのに備えて、経済産業省は、中小企業の熟練工が身につけた技能を社内に残すため、データベース化のソフトウエア作りに乗り出す。鋳物製造や旋盤加工などを手がける中小メーカーは、熟練工の腕と知恵に頼る部分が大きいが、若手への技能継承が進んでいない企業が多い。社内で培ってきた技能をデータ化することで、各社独自の知的財産として保存・活用するのが狙いだ。