MS、Office文書をODFに変換するオープンソースプロジェクトへ出資

ドキュメント類のフォーマットとして、XMLベースのODF形式の普及が加速しそうです。

Open XML Translatorは、フランスのMicrosoftパートナー社が開発した技術で、ODF形式で文書を開いたり保存したりすることが「Microsoft Office」で可能になるという。

 Microsoft Officeの文書フォーマットは現時点で最も広く利用されているが、ベンダー各社の強力な後押しや、マサチューセッツ州およびベルギー政府での採用を受けたODFが、代替技術として急浮上している。ODFはXMLをベースとしたフォーマットで、標準化団体のOrganization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)の下で開発された。

 Open XML Translatorを管理するというMicrosoftの今回の決断は、一種の方向転換といえる。これまでMicrosoftは、ニーズが少ないことを理由に、OfficeでODFをネイティブサポートすることはないと一貫して主張してきた。その代わり、サードパーティのフォーマット変換技術に依存するというのが同社の方針だった。