メタデータによる知人ネットワークの表現

FOAF (Friend of a Friend)とは、その名のとおり友達の友達の友達…という連鎖をメタデータとして表現することで、ネットワーク上の興味深い属性や関係を、エージェントを用いて分析できるようにする試みです[FOAF-PROJ]。これは、RDFの可能性を追求しようという実験[RDFWeb]の基本ツールとして生まれたもの。ベースは人とそのつながりを表現する仕組みですが、それぞれの人の写真や関心、所属組織といった属性情報を合わせて記述していくことで、人を媒介に世の中の様々なものごとの相互関連を辿り、分析したり表現したりするという応用を目指しています。
FOAFは、名前、関心領域、ホームページなどといった、人を描写するための様々な語彙を定義しています。これらは、RDFWebの様々なプロジェクトで用いられているだけでなく、人間系の情報を記述する共通語彙として、RSSなどのほかのRDF/XMLデータで利用することも可能です。また、個人の情報を扱うFOAFは、情報の信頼性や電子署名といった面での検討も行われており、セマンティック・ウェブの実現に不可欠な「信頼性のウェブ」の興味深い実験の場でもあります。

この仕組みは、シソーラスの発展系でしょうか?今後の連想検索などに重要な辞書のひとつとなるものと思われます。きちんと把握していかなければ。