ITアウトソーシング、超大型案件は絶滅の道をたどるのか

それでも、アナリストらは比較的規模の小さなアウトソーシング契約がさらに増加すると予測している。Forrester ResearchアナリストのRobert McNeillは、この傾向の背後には全般的な低価格化の圧力が働いているという。多種多様な機能をカバーするアウトソーシング契約を受けられる能力があるのは、ごく一部のサービスベンダーに限られると同氏はいう。外部委託する業務を小さな単位に切り分ける--たとえば、デスクトップコンピュータの管理だけを委託すれば、請け負う能力があり入札に参加できる企業の数が増える。「このやり方で、競争をあおることができる」(McNeill)
 また契約規模が小さくなれば、何に金を支払っているのかを顧客が理解しやすくなると、GartnerアナリストのBruce Caldwellはいう。「アウトソーシング契約の発注者は、賢いやり方で契約を出すようになっている」(Caldwell)

小さい単位にして、より専門的な技術を確実に使いこなせる企業に発注できるのはいいことですよね。