「SOAはシステム統合の“魔弾”ではない」--BEAコンサルタントが語るSOA導入の留意点

SOAに関しては、今後の業務・システム分析、設計で重要な概念だと思います。開発部署は、しっかりこの概念を把握しておく必要があります。しかし、記事では「日本ではまだSOAの導入事例はない」と言ってますが、ほんとうにそうなんでしょうか?

SOAではひとつひとつの機能やシステムを「サービス」とみなす。各サービスが他のサービスとどう連携しているのか、また連携する必要があるのかを定義し、現状のシステム資産を最大限に生かしつつ、システム変更の影響を最低限に抑える方法を考えたうえで、再利用しやすい新たなシステムを実現するのだ。「通常これまでの企業システムは、変化が起こることを前提に構築されていなかった。しかし、ビジネスは常に変化し続けるものだ。このようなビジネスの変化に合わせ、ITも柔軟に対応できるものでなくてはならない」(アラワリ氏)〜中略〜
企業内で考えなくてはならないことが6点あるとしている。それは、

SOAの要となる企業全体の戦略
組織の成り立ちとそれぞれの役目、能力、担当分野など
管理が容易で変更の影響が最小限に抑えられる柔軟なアーキテクチャ
各プロジェクトに直結したシステムの洗い出し
サービスの構成要素とそのサービスがカバーする領域
コストとROI(投資回収率)