情報セキュリティ政策策定に向け、政府内に専門機関が発足へ

この件に関しては、情報セキュリティ補佐官である奈良先端大学の山口英先生が、関係省庁の調整に相当骨を折ったと聞いています。実質的に国としてのセキュリティ政策を一元的に行える組織の設置は長年の懸案事項だったのですが、省庁の垣根を取り除く第一歩を踏み出したことに敬意を表します。

今回の決定のポイントは、(1)「情報セキュリティ政策会議(仮称)」を設置し、政府の基本戦略を策定する、(2)内閣官房情報セキュリティ対策推進室を強化し、「国家情報セキュリティセンター(仮称)」を内閣官房に設置して同会議の事務局とする--の2点。
情報セキュリティ政策会議が取り扱う内容としては、基本戦略の策定のほか、情報セキュリティ政策の事前/事後評価、政府統一的な安全基準の策定、各府省庁の情報セキュリティ対策に対する勧告、緊急事態に対する対応などが挙げられる。