@IT:「ILM標準化には2〜5年」、米SNIA会長

ストレージの情報ライフサイクル管理(ILM)の標準化について「策定までは2〜5年かかる」ということだが、策定された時に、今から導入するシステムが、全面リプレースする羽目にならないようにベンダーの努力を期待したい。

各ストレージベンダが提唱しているILMのソリューションはプラットフォームが単一のことが多く、データの分析、割り振りについてもある程度、解決されている。しかし、さまざまなベンダのストレージ、プラットフォームが混在する環境では「データのクラス分けの標準化が必要になる」(アダムス氏)。また、アダムス氏はヘテロジニアス環境のストレージについて「上位のアプリケーションに対する認識が重要になる」と指摘し、ビジネスプロセスに合致するデータ・ライフサイクルの構築が求められると説明した。
 データをクラス分けするには、そのデータに関する定義をストレージ業界だけでなく、ユーザー企業の内部でも統一する必要がある。そのようにベンダだけでは解決できない問題をはらむだけに標準化に時間がかかるというのがアダムス氏の考えだ。アダムス氏は「SNIAや各企業がリーダーシップを発揮して進めることが大切だ」と強調した。