はてなブックマークの可能性

自分の備忘録として自分のためにブックマークしているものが、同じような興味を持ってブックマークしているものが集まると、それがその分野で有益な情報源となることを説明している記事です。確かに、ブックマークって「人のため」と言って気負わずやれるところが、今後の発展を期待させます。選別してブックマークすることは、ある意味で容易に暗黙知形式知化する一つの方法と言えます。

FolksonomyのようなWisdom of Crowdsが成立するためには「1人はみんなのために」ではダメ。それぞれが独立分散している必要があるから「1人は自分のために」でなければならない。「みんなが1人のために」動くのではなく「気付けばみんなのために」が実現されるような優れた集約システムがなければいけない。

「1人は自分のために、気付けばみんなのために」
自分のためのブックマークが、みんなのためのブックマークになっているこの状況を表すのに相応しい言葉だと思います。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」は今時な時代だと流行らなさそうな感じがしますが、「1人は自分のために、気付けばみんなのために」ならみんな気づかずに協力できている、という訳です。
〜中略〜
みんなのブックマークを集めることで、知りたい情報があるサイト、記事を見つけ出すようになるはてなブックマークですが、この大勢のブックマークの蓄積というのは別の視点でみれば、インターネット上にある情報の案内図ともいえます。
この情報の案内図がどんどん蓄積していけば、ネットにあるさまざまな情報を示した年表のようなものが自動的に作られていくとも考えられます。そう考えると、蓄積した情報を検索する仕組みをもっと洗練していく、という方向もありそうで、今後が楽しみです。