J・ベゾス:「アマゾンの書籍デジタル化はここが違う」 - CNET Japan

ユーザーが書籍をページ単位で購入することを可能にする「Amazon Pages」とユーザーが通常の書籍と共にその書籍をオンラインで読む権利を購入できるようにする「Amazon Upgrade」の2つのプログラムによる相互に補完するAmazonの戦略に関して説明されています。出版社と連携し書籍を公開することに対する許可を得て、書籍の販売促進につながることを実証する形で実施するAmazonの計画の周到さがうかがえます。

著作権で保護されている書籍は、絶版になったものも含めて、Search Inside the Bookと同じように、新プログラムへの参加を促進したいと考えています。参加書籍の数を増やすために、引き続き出版社と連携していくつもりです。Search Inside the Bookは本のサンプルを見るためのものですが、Amazon PagesとAmazon Upgradeは、ユーザーが本の内容を実際に読むことを可能にするものです。どのページでも構いません。Search Inside the Bookのような制限事項もありません。利用している技術も似ていますが、出版社と連携するという点でも、これらのプログラムは非常によく似ています。
〜中略〜
Search Inside the Bookで見ることのできるページは限られています。検索されたページの前後2ページです。再度検索を行って、3枚目のページを見つけたとしても、やはり見ることができるのは前後2ページだけ。このプログラムは、書籍をオンラインで読むようには作られていません。Search Inside the Bookは、本屋の店先でするように、本の中身をぱらぱらと見て、買うかどうかを決める際の参考にするためのものなのです。
 たとえば、私は本屋に行くと、まず本を開き、ぱらぱらと中身を眺めたあと、最初のページを読み、全体をざっと拾い読みしてから、目次をチェックし、その本の内容が私の関心にあったものかどうかを確認します。これが、Search Inside the Bookの目的であり、実際そのように利用されています。この機能がどのように利用されているかについては、膨大なデータがありますが、これらのデータからも、この機能がわれわれの意図通りに利用されていることが分かっています。