初代帝国図書館長の遺品資料を公開同志社大 設立建議書の草稿など

こういう資料が同志社にあったのですね。図書館として、デジタル化してインターネットで公開されるといいですが。

同志社大が所蔵する初代帝国図書館長、田中稲城(1856−1925)の遺品資料の整理がこのほど終わり、4月から研究者に公開されることになった。「日本の図書館の父」と呼ばれる田中稲城が書き残した草稿や手紙など1300点あまりで、「近代日本で図書館がどのようにとらえられてきたかを知る貴重な史料」という。
 文書は、帝国図書館設立建議書の草稿や構想メモ、知人や政治家にあてた手紙、欧米留学時の書類など1339点。帝国図書館の必要性を説いた「帝国図書館設立ノ議」(1895年から96年ごろ)の草稿には、いたるところに朱が入り、「一国ノ図書記録を保存スルハ国家ノ責任ナリ」など、近代国家、文化国家における図書館の役割を強調している。
 同志社大総合情報センターの井上真琴係長は「式辞で帝国図書館が予定の4分の1しか建築できなかった無念さを述べるなど、図書館にかけた情熱が伝わってくる。日本の図書館の現状を見れば、100年たっても田中稲城の志の実現が道半ばであると感じる」と話している。>