CNET Japan Blog - 渡辺聡・情報化社会の航海図:完璧な検索/検索の現在(2):検索の未来系
検索サービスの一つ根本的な弱点は、明確なトリガーと示さないと情報を得られないことである。実に当たり前の話であるが、答えに辿りつくことの出来る単語の組み合わせが自分の中から出てこないと適切なサーチ結果は引き出せない。「そうそう、あれあれ」という程度だと足りない。
今このニーズを埋めているのはQ&Aサービスだろう。サーチ結果がゆっくりと返ってきてもいいのではないか、という秀逸な指摘をされていたのは確か「Passion For The Future」の橋本氏だったか。多少時間はかかってしまうものの、曖昧な問いかけから精度の高い結果が返ってくる、もしくは、深く考えられた回答が返ってくるサービスとなりサーチを補完するものとして成立する。「Daily Me」という言葉は、個人用に設定された情報パッケージの事。Daily Meが実現すれば、ユーザは自分専用にカスタマイズされた「日刊自分新聞」から自分の興味のある情報だけを取得できるようになる。
GoogleやYahoo!に代表される「検索エンジン」は「最新の情報」を一覧するといった機能は持っていない。しかし、前述した通りGoogle NEWS等のニュース検索は、様々なニュースソースから最新の情報をピクアップするものになっているし、未来検索等のRSS検索エンジンは、自分の選んだ「キーワード」から、最新のニュースをRSSで配信するものになっている。「パーソナライズ」機能がそれなりに使えるようになれば、まさに「Daily Me」となっていくのだろう。
今後の情報探索支援を考える上で、とても重要な指摘だと思います。
このシリーズの記事は、大変参考にさせていただいてます。
(Quoted from http://msknx.dip.jp:8080/xoops/modules/wordpress/index.php/archives/2004/09/25/cnet-japan-blog-2/)