「05年はRSSが普及し、無線ブロードバンドも進展」、米調査

2005年は、RSSが大きく普及するということですか。Webのアクセシビリティとして、ユーザインターフェースばかりでなく、機械的なアクセスに関しても意識されていくことを期待します。各サイトでの採用が進むと、セマンティックウェブ化の第一段階として、利活用が促進されます。

米eMarketerが、IT分野における2005年のトレンド予測を米国時間1月5日に発表した。eMarketer社はオンライン広告の状況変化、広告でのRSS利用の広がり、無線ブロードバンド・サービスの進展などがあるとしている。
同社が挙げた主なトレンドの概要は以下の通り。
・オンライン広告の状況変化:
 2005 年もオンライン広告市場はオンライン検索サービスが優位を占める。デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)の影響で、テレビ・コマーシャルの影響力が低下する。同社は、リッチ・メディア広告支出が27%以上成長し、オンライン広告支出の総支出は21%増加すると見込む。インターネットを利用した“口コミ” キャンペーンも増えるという
RSS
 コンテンツ更新情報の通知手段としてさらに広まる。対象を絞り込んだ広告手法としての利用も増える
・オンデマンド・テレビ
 eMarketer 社上級アナリストのBen Macklin氏は「DVR単体ではテレビ視聴傾向はそれほど大きく変化しない」とみる。ただし、「ビデオ・オンデマンドとブロードバンド・エンターテインメントでタイムシフトやコマーシャル・スキップ機能が広く活用されると、状況が変わり始める」(同氏)
・無線ブロードバンド・サービス:
 2005年には無線ブロードバンド・サービスが増え、米大陸全域で事業者の合併が進む。高速な第3世代携帯電話サービスの対抗馬になりつつある
RFID
 米Wal-Mart StoresはRFIDの本格導入を2005年1月に実施する。eMarketer社は、「今後数年間のRFID関連支出額は、Wal-Mart社単体でも30億ドル以上になる」と予測する
Linux
 サーバー・アップグレードのタイミングに一致する影響で、企業のLinux導入は今後も続く。eMarketer社が引用した米IDCの調査結果によると、サーバー、パソコン、パッケージ・ソフトウエアを含むLinux市場の規模は、2003〜2008年に年平均26%のペースで拡大するという(関連記事)
・小売業におけるオンラインとオフラインの融合:
 小売業者はオンライン・ストアを特別な販売チャネルと見なさなくなり、オフライン実店舗との連携を進める
・ITセキュリティ:
 過去3年間ITセキュリティは、IT分野における優先事項トップ3の1つに挙がっていた。この傾向は2005年も変化しない>