電子書籍フォーマット「XMDF」、普及には何が必要か

電子書籍に力を注いできたシャープが市場を先導してくれそうな状況です。図書館も含めた場で、利用者の利便性向上に向けて、調整されていってほしい。

シャープは同社の開発した電子書籍フォーマット「XMDF」についての説明会を開催、「今年こそは電子書籍に関する事業を確立したい」と意欲を見せた。
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 「XMDF閲覧ソフトを搭載した各種の端末は出荷累積1000万台を突破する見込みで、2006年には2000万台を超えるだろう」(同社 技術本部 デバイス技術研究所 第五研究室室長 北村義弘氏)
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同社では「現在、電子書籍のマーケットは10億円程度だが、2010年には1000億を上回る市場になる」という。しかし、その中でXMDFというフォーマットがどれだけ普及するかは未知数だ。
 「XMDFの推進フォーラムのようなものを立ち上げることは考えていない」というが、同社自身がビジネスやe-ラーニングといった分野にまで電子書籍フォーマット(XMDF)の活用範囲を広げようとしている以上、コンテンツベンダーや流通/通信各社など異業種とのよりスムーズな意思疎通が求められるだろう。