@IT:グリッド商用化を急ぐNEC、自社内の運用も開始へ

グリッドコンピュータに関する産学官の研究成果がいよいよ商用化されそうです。来年度以降に導入するシステムでは、このような仕様を満たす製品の導入を想定してよさそうです。

WebSAM ASManagerで強化したのは、過去のシステムの運用状況からシステムの障害を検知し、自律的に修復を行う「ベースライン監視機能」と、データセンター内の複数のサーバを業務単位でグループ化し、システムの負荷状況に応じて各グループにITリソースを割り当てる「自動プロビジョニング連携機能」。価格は137万円からで2005年5月末に出荷予定。
 WebSAM GlobalGridOrganizerは、NECが日立製作所、富士通と協力して行っている経済産業省の「ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト」の成果を製品化した。複数のデータセンターのITリソースを一元管理できるのが特徴。システム障害時や負荷が高まったときに業務を別のデータセンターに割り当てることができ、災害などでデータセンターが被害を受けたときに別のデータセンターに処理を肩代わりさせる使い方もできるという。石倉氏によると、ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトの成果を製品化すると具体的に発表するのはNECが初めてで、「他社に一歩先んじている」としている。WebSAM GlobalGridOrganizerは2005年度第3四半期に発売する。