200GBの新ディスク誕生に向け、新たな標準化団体が設立へ - CNET Japan

HD DVDとBlu-ray Diskの2つの規格で製品化競争の行方も見極められない状況ですが、さらに先の企画策定の動きがあり、2006年6月に容量200GBの新ディスクを製品化する計画だそうです。

光学ディスクの開発を行うオプトウエアは2月3日、ホログラム技術を利用した新ディスク「HVD (Holographic Versatile Disc)」規格の標準化を行う団体HVDアライアンスを設立すると発表した。標準化を進め、2006年6月に容量200GBの新ディスクを製品化する計画だ。
  HVDはオプトウエアが開発したホログラム記録方式、コリニアテクノロジーを利用した光ディスク。現行のDVDがディスクの記録層の表面に点を描く形でデータを記録するのに対し、ホログラム記録方式は厚みのある記録層にデータを立体的に記録することで、容量を飛躍的に高めた点が特徴だ。大きさは現行の CDやDVDと同じ12センチで、同社の実験で3.9TB(DVDの約780倍)まで記録できることを確認しているという。
〜中略〜
 同社はHVDをDVDやHD DVD、Blu-ray Diskの後継と位置付け、標準化活動を行っていく考えだ。具体的には欧州の標準化団体、ECMA(ヨーロッパ電子計算機工業会)においてHVDに関する技術委員会を立ち上げる。委員会にはHVDアライアンスの参加企業のほか、パイオニアや松下電器、ソニー、日立製作所、東芝の技術者も名を連ねている。
 この技術委員会では、追記型のHVD-R、読み取り専用のHVD-ROM、カード型のHVC(Holographic Versatile Card)の3種類に関する規格策定を行う。現在の案では、HVD-ROMの容量は200GB、HVCは30GBで、2006年6月に規格が決まる予定。 HVD-ROMは容量100GBで、規格策定は2006年12月となる。