「ILM普及のカギはコンプライアンス」、米ストレージテックCEO語る

短期的な保存と閲覧の保証のための技術は法令順守がきっかけになるとは思いますが、長期的な保存に関しては、まだまだ技術開発が未成熟。ファイル形式が変わってしまって物理的に読めても論理的に読めなくなるのは、ある意味、所管の省庁、標準化推進団体やベンダーの責任が重いと思いますが、なにが保証をする技術開発、製品開発のトリガーになり得るのでしょう。

ILM(情報ライフサイクル管理)は今後、コンプライアンス(法令順守)がドライバになって、より普及するだろう」。米ストレージ・テクノロジー(ストレージテック)のパット・マーチン会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)はこう語る。ILMは、企業が扱う情報を重要性やアクセス頻度に応じて最適なストレージに格納するという考え方である。
〜中略〜
 また同氏は、コンプライアンスではストレージのセキュリティも重要であると強調する。格納するデータを暗号化できるストレージ製品は同社には今のところないが、ここ1〜2年の間に暗号化機能を組み込んだ製品を出荷する見込みだという。