Web 2.0アプリ自動生成ツール“Tuigwaa”

グループに閉じた業務、基幹業務のワークフローの中でも、小規模体制できめ細かな作業を行うためのシステムであれば、巨大なシステム資源を使うことなく、細かなニーズに対応して柔軟な変更ができるシステムとして、このようなツールを使っていくことが考えられないだろうか。このツールはオープンソースとして提供されている。

Tuigwaaはまずその基本理念として、Webアプリケーションを作成する際にユーザーに対してはブラウザ以外の特別なツールは要求しません。これにより、極力クライアントに依存せず、ブラウザさえ使える環境ならばOSを問わずその機能を利用できます。

 Tuigwaaの主要な要素としては

* コンテンツ管理
* データベース管理
* ロジック管理

が三本柱として存在します。まずコンテンツ管理においては、ページの作成や編集、フォルダによる階層管理機能などを提供します。この機能を用いて、従来のwikiやblogといった感覚で非定型の文書を扱うことができます。そして、データベース管理ではデータモデルの定義やデータの入力・編集・削除といった機能を提供しており、Excelのような画面にてデータ編集をするといった機能も持ち合わせています。ロジック管理では、イベントベースで処理を指定する機能などが提供されています。これらの機能の組み合わせにより、

* あるページに、テーブルの一覧を表示する(図3)
* あるページでは、テーブルのレコードの内容を詳細に表示する(図4)
* あるページのフォームの入力後に別のページに遷移して、入力データに従った表示をする(図5??7)
* あるテーブルのレコードの一部を編集するフォームを出力する
* あるURLにアクセスされた場合にテーブルの内容を変更する
* あるテーブルにデータが入力された場合にメール送信をする
* あるページにアクセスした際に、データ数が一定値を超えた場合、別のページに遷移する

といったことが可能となります。これらの機能を柔軟に組み合わせることにより、冒頭の例のような名簿管理システムや説明会受け付けシステムなどの構築が可能です。