ヒステリシス署名技術


Quoted from http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/app/proofbox/feature_1.html

原本性保証システム「DP1/Proofbox2」
 
電子文書の原本性を保証

完全性

アクセスログ管理

原本に対するすべて操作(登録、参照、更新)ログを記録します。


改ざん検証機能

ヒステリシス署名を採用し、確実に改ざんを防止します。



ヒステリシス署名技術

通常の電子署名は暗号解読技術の進展や秘密鍵の漏洩などにより、時間の経過に伴い安全性が低下します。ヒステリシス署名技術は、署名間に連鎖構造を持たせ、署名の安全性、有効性を長期間維持することができます。ヒステリシス署名技術は、日立製作所、早稲田大学、横浜国立大学東京電機大学が共同で開発した新技術です。

ヒステリシス署名技術の特長

(1) 通常の電子署名の機能を包含
(2) 署名間に連鎖構造をつくるため、署名の改ざんがより困難
通常の電子署名は、秘密鍵の漏洩などにより、文書と署名の両方が改ざんされた場合は、改ざんの検知が不可能です。ヒステリシス署名は、連鎖構造により署名の改ざんが著しく困難であり、文書が改ざんされた場合にも連鎖構造を検証することにより、改ざんの検知が可能です。
(3) 長期保存文書の安全性を確保
新たに文書を登録すると生成される最新の署名には、過去に生成したすべての文書の署名履歴が取り込まれます。従って、過去の文書を改ざんし成りすますためには、それ以降に登録したすべての署名も改ざんしなければなりません。言い換えると、文書を登録するごとに過去の文書に対して再署名することと同じ効果を得られることになります。このため、定期的な再署名を必要とせず、容易に長期保存文書の安全性を確保できます。

http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/app/proofbox/images/fea_01.gif

ヒステリシス署名は、文書の登録ごとに再署名したことと同じ効果を得られ、
高い安全性を長期間維持できます。


通常の署名とヒステリシス署名の構造の違い

通常の電子署名は文書のハッシュ値から、署名を生成します。(文書と署名の関係は、1:1です。) ヒステリシス署名は署名n-1と文書nのハッシュ値をとり、文書nの署名を生成します。これにより、署名には、過去に生成したすべての署名の情報が取り込まれ、署名間の連鎖構造が作られます。

http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/app/proofbox/images/fea_02.gif


現状では、PKI方式は長期的保存には十分に対応できないということはわかっていますが、この方式はほんとうに長期的に原本性を保障できるのだろうか?
なんだかわかったようなわからないような....