公共図書館の IT 化、有料サービスならライバルはオンラインブックストア

さらに、公共図書館のサービスが有料化した場合、オンラインブックストアとの競合が考えられる。そこでそのような場合はどちらのサービスを選択するか尋ねてみたところ、利用者の63.0%がオンラインブックストアを、14.3%が有料の公共図書館サービスを選択すると答えた。やはり公共図書館の有料サービスには抵抗があるようだ。また、最近はオンラインブックストアのサービス拡充が目立っている。〜中略〜
地方自治体のサービスとして市民にもっとも身近な存在である公共図書館だが、身近であるだけに市民からの要求も高い。資料の電子化、索引のオンライン提供くらいでは物足りなさを感じる利用者もいる。しかし、より踏み込んだ IT 化を実施するにしても「図書館は無料で利用するもの」という利用者のイメージは、なかなか消えないだろう。難しい立場だが、だからこそ新しい技術を取り入れる柔軟な姿勢が重要となる。(調査協力:株式会社インフォプラント)

Webでの情報検索、オンラインブックストアが普及している今、図書館として利用者のニーズは何か、ニーズに応えるために何をすべきかをしっかりと考えて、的確なサービスを提供していかなければ、単なる「貸本屋」としても利用されなくなる。専門的な知識を持ったレファレンサーが居て、無料で貸し出す図書館だからこそできることをやっていかなければならない。