ITmediaニュース:組織の人間関係をマップ化するプログラム、産総研が開発

FOAF (Friend of a Friend)を理論に基づいて計算により作り上げるようなイメージでしょうか?素人にはなかなか理解できない理論ですが、これとFOAFでの分析・表現とどのような関係と違いがあるのかを知りたい。

産業技術総合研究所産総研)は2月9日、組織の構造や人間関係をマップで把握できるプログラムを開発したと発表した。「コンプレックスネットワーク理論」を活用したプログラムで、実際に産総研に適用し、研究者の共著関係をネットワーク化して解析した。一般企業の組織構造の把握にも利用できるようにする計画だ。
 同理論は、ノードの塊(クラスタ)が存在すると考える「スモールワールドネットワーク理論」と、リンクを多数持つハブノードと、ほとんど持たないノードがあるとする「スケールフリーネットワーク理論」両方の特徴を持つ。ノード同士のリンクがランダムに存在すると仮定する「ランダムネットワーク理論」と違い、組織の人間関係など大規模で複雑なネットワークの特徴をとらえやすいという。
 産総研は、各研究者の研究タイトルや内容、共同研究者、発表日などを登録したデータベースから、論文と著者を線でつなぎ、共著者同士も線でつないで共著関係ネットワークを作成した。抽出した研究者数は7724人(うち産総研研究者は3214人、外部研究者は4510人)。6つの研究分野を6色に分けて表示し、分野同士の連携が分かるようにした。