ITmedia エンタープライズ:米マサチューセッツ州、MS OfficeからOpenDocumentに乗り換え表明

公的記録アーカイブ用のフォーマットとして、OASISで策定されたOpenDocumentというXMLベースのファイルフォーマットを採用するとのことです。今後はXMLベースになることは確実のようですが、どんなXMLスキーマデファクトスタンダードになっていくかということが注目されます。

マサチューセッツ州は9月1日、OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)標準化団体のオープンなドキュメントフォーマットをサポートするオフィススイートを支持し、Microsoft Officeの利用を段階的に縮小していく計画を同社のWebサイトで明らかにした。
マサチューセッツ州のCIO、ピーター・クイン氏は、最近採択された「Open Document Format for Office Applications」(OpenDocument)をオフィス文書の標準としてサポートするとしている。OASISで策定されたOpenDocumentは、XMLベースのファイルフォーマットで、テキスト、表計算、チャート、図版入りの文書に求められる機能をカバーしている。
 クイン氏によれば、ベンダー独自のドキュメントフォーマットからOpenDocumentへの移行は、「将来の方向性に関して、業界の代表者や専門家らとの一連の議論」を経て決定されたという。これらの議論は、「特にオフィス文書に関連するオープンなフォーマット」「州政府の記録文書に対する現在および将来にわたるアクセシビリティの重要性」、そして「フォーマットが公開されていて選択の余地があるか」を中心的なテーマとして行われた。