各種コミュニケーション・ツールの強みと弱み ?? 1/2 ?? @IT情報マネジメント

ナレッジコミュニケーションを考える上で参考になる分析がされています。このようなツールをTPOにあわせて使い分けて、より効率的なコミュニケーションを実践していけるようにしたいものです。

コミュニケーションのスタイルを分類するための軸の1つ目は、1対1のコミュニケーションか、複数の人間間で行われるコミュニケーションか、という視点である。コミュニケーション・ツールの多くはその双方を可能にしているが、大抵はそのどちらかに主眼が置かれている。ここでは、発信者が受信者をどの程度特定しているかで分けることにする。例えば、電子メールは相手のアドレスを指定しなければ届かないが、グループウェアでは受信者を(想定はしているが)個別に特定するというよりはグループとして認識する点に特徴があると考える。
 もう1つの軸は、そのコミュニケーションがリアルタイムに行われるか否か、ということである。「リアルタイム」に対蹠する概念として、ここでは「蓄積型」(ないし「非同期な」)コミュニケーションという言葉を用いる。この軸は、コミュニケーションする際に発信側がメッセージを発してから受信側がそれを受け取り、返信するまでの時間が短いか長いかを意味している。例えば、リアルタイムではない、蓄積型ツールでは、発信者からメッセージはいったんサーバに蓄積され、受信者がアクセスするまでそのメッセージは届かないことになる。