日本IBM、グリッドを簡単に導入できるブレードサーバーベースのソリューション

廉価なグリッドコンピュータ製品が発表されました。 このようなシステムを適用することにより、当初最小構成で導入し、必要に応じて、スケーラブルに性能を向上させていけます。
今後、他の大手ベンダー製品を自由に組み合わせていけるようになっていくことを期待しています。

 グリッドコンピューティングは、分散する異機種のコンピュータ資源を共有し、1つの高性能なシステムとして利用可能にする技術。今回提供するソリューションは、これを簡単に導入できるようにするもので、ハードウェアにブレードサーバーIBM BladeCenter」を使用し、OS、グリッドミドルウェア、導入・教育支援サービスをパッケージ化して提供する。
 これによってユーザー企業は、高速な処理能力や柔軟な拡張性、IT資源の最適化といったグリッドコンピューティングのメリットを簡単、迅速に実現することが可能となる。先進システム事業部事業部長、星野裕理事は、「今回のソリューションはグリッドコンピューティングの最強のパッケージングといえる。コスト面でも優れており、パッケージングした各製品を別々に購入する場合に比べて、約35%も割安になっているので、投資額を抑えながらグリッドが実現できる」と新ソリューションのメリットを強調した。
〜中略〜
実際に提供されるソリューションのパッケージ構成としては、BladeCenter3枚構成のタイプA「Grid and Growエントリー構成」と、同7枚構成のタイプB「Grid and Growスターター構成」の2タイプを用意。サーバーアーキテクチャについてはインテルAMD、POWERの3種類、OSはLinuxRed HatまたはNovell SUSE)、AIX 5L、Windowsの3種類から選択可能。グリッドミドルウェアに関してもAltairのPBS Professional、Platform ComputingのLSF、United DevicesのGrid MP、日本IBMのLoadLevelerの中から選ぶことができる。
 最小構成例は、BladeCenter HS20、Red Hat Enterprise Linux、Platform LSF、導入・教育支援サービスのパッケージで、価格はタイプAが275万円から、タイプBが500万円から。
 なお、これらのパッケージ構成は、BladeCenterの枚数を追加した場合でも、各タイプ2倍の枚数までOSおよびグリッドミドルウェアの追加ライセンスが発生しない料金設定を採用しているため、システム拡張に素早く対応できるのも特徴。