アスクドットジェーピー樋口副社長「Ask.jpはたのしさを提供する検索エンジン」

サービスをパーツとして提供し、それを個々にプラットフォーム化していくという考え方。オールインワンでパーツを提供するのではなく、サービスを構築する部分を提供して、そのプラットフォームを利用する多様な組み合わせのサービスの構築を可能にするというという方向性。
サービスのパーツはあくまで小さく、自由に組み合わせられる形でプラットフォーム化することが大切です。
Googleなどが繰り出す様々なサービスは、まさにプラットフォームになるパーツを提供しているのではないでしょうか。組み合わせるのは利用者一人一人であり、それを支援するのが他のポータルやサービスプロバイダだと思います。

Web 2.0的企業というには3つの条件のどれかに当てはまる必要があるとおもうんですね。まず一番目はサービスのパーツをWeb 2.0の場に提供していること。例えばGoogle Map等です。次にそれらをアッセンブル=マッシュアップしていること。最後に、それらの結果としてかもしれませんがサービスとしてプラットフォーム化していることです。Ask.jpは、いまのところこの3つにあまり当てはまってはいないです。特に3番目のプラットフォーム化しているかということにはなってないですね。われわれはいまのところ、Web 1.0からWeb 2.0に向かっている企業、と言えるとはおもいます。

 Web 2.0的ということは、詳細化・細分化していく流れともおもっています。全体を提供ではなく、一部分を提供する。だからこそ多様化した組み合わせを見せられるとおもうんです。企業間連携ではなく、マッシュアップが大事なわけです。RSSフィードなどもそうですね。僕はアッセンブルという言葉をよく使って説明しますが、組み合わせるだけではなく、それがビジネスエンティティ(一単位として扱われるデータのまとまり。実体と言ってもよい)になることが大事なんです。そのビジネスエンティティが外部とアッセンブルされて活用されると、それがWeb 2.0と呼ばれるんではないかと。