検索エンジンの次のトレンドはフォークソノミーとアルゴリズムの組み合わせ???ヤフー井上氏

検索者が情報にタグをつけて分類するフォークソノミーと、そのタグを活用してWeb検索を高度化していくソーシャルサーチ。従来のようにきちんと組織化して知識を共有するのではなく、どんな形であれ、情報があれば、それに自由にタグをつけて、そのタグを辿って関連する情報を見つけ出せる環境とサービスが出来つつあります。

Web検索では、検索した人が検索結果をいくつかクリックすることによって、Webサイトの持ち主の考えを頭の中で組み合わせていかないとならない。いろいろなページの中身をちょっとずつ見て、自分の正解を導きだすという試行錯誤が必要なんです。
 ところがわれわれの考えるソーシャル・サーチであれば、Webサイトを持っていない人でも記事や写真に対してタグをつけられます。そして、そのタグが関連性を持って、タグ検索へとつながります。だからWebサイトを持っていない人の知恵も、検索に生かされていくんです。
〜〜中略〜〜
 いずれにしてもネットって、既存メディアと違って、前面に出ていなくてもテクノロジーが大事じゃないですか。Web 2.0の発想ができて当たり前のエンジニアはYahoo! JAPANにはいっぱいいます。それを今度はもっとビジネスにしていかないとならないですね。Webで大事なことは、知識を共有するということじゃないですか。でも、まだまだ誰もちゃんとできてないとおもうんです。Flickrdel.icio.usは限られた人しか使っていないサービスです。 Yahoo! JAPANというポジションだからこそ、Webをもっと一般的なものにして、誰もが情報を共有できる世界を提供できるとおもっています。Yahoo! JAPANにこなくてもWebは十分たのしいけれど、Yahoo! JAPANの力を使って、Webを有機的に結びつけてもっともっとたのしいものにしたい、と個人的に考えています。