電子自治体ポータル : 「電子政府全体最適化の課題を解決したい」、中央省庁CIO補佐官がワーキンググループを結成

このワーキンググループでの検討成果が、国の機関全体での課題解決策として策定され、具体的な実施を支援する体制が確立することを期待したい。

7月12日、政府は各府省情報化統括責任者(CIO)補佐官連絡会議を開催。各省庁のCIO補佐官によるワーキンググループを設置し、電子政府全体最適化に際しての課題の解決策を具体的に検討する体制を整備した。
設置したワーキンググループは五つで、検討内容は下記の通り。(1)最適化された電子政府全体のあり方(中心となるのは総務省の大塚寿昭CIO補佐官)。(2)システム調達や構築時の進行管理手法などITガバナンス(農林水産省の久保田智CIO補佐官)。(3)最適化の実施及び評価方法(総務省の曽我敏CIO補佐官)。(4)情報セキュリティ(環境省の満塩尚史CIO補佐官)。(5)オープンソース・ソフトウエアなど新技術の採用(内閣府の三輪一郎CIO補佐官)。
 ワーキンググループの構想は、CIO補佐官側から浮上したものだ。背景にはこれまでの電子政府全体最適を目指す枠組みの中で、個別の問題に具体的な解決策を提示する枠組みが欠けているという問題意識がある。